令和に世界一の映画監督に飛躍する濱口竜介。その翼を堪能できる平成最後の作品。最初は鼻につく役者陣の下手くそな関西弁が徐々に気にならなくなり、東出昌大の俳優力が顔を出す。峰不二子のように魔性すぎて、ヒステリックすぎる朝子(唐田えりか)は麦(東出昌大)と一緒になったほうがいいと思うのに、それでも最後は亮平(東出昌大)との幸せを願ってしまう。
人間には理屈を超えた乱暴力が宿ることを伝えるのが映画。ハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、ハッキリさせない結末。このふたりの人生がどうなろうと、観客がふたりの幸せを願うなら、その時点でハッピーエンド。これぞ映画演出、これぞ濱口マジック。
あらすじ
大阪で社会人になった朝子は偶然出会った同い年の青年、麦(ばく)と恋に落ちる。周囲に心配をされても麦との恋に夢中な朝子にはそんな事は気にならなかった。そしてある日、麦は上海に旅立ったまま朝子のもとに帰って来なくなった。3年後、朝子は東京に引っ越しカフェで働き始める。そしてある日、朝子の働くカフェのビルにある会社にコーヒーを届けるとそこには麦にそっくりの男性、亮平がいた。
キャスト・スタッフ
監督:濱口竜介
撮影:佐々木靖之
丸子亮平 / 鳥居麦: 東出昌大
泉谷朝子:唐田えりか
串橋耕介:瀬戸康史
鈴木マヤ:山下リオ
島春代:伊藤沙莉
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