シネマの流星

映画とは魔法。どこでもドアであり、タイムマシン。映画館の暗闇はブラックホール。スクリーンの光は無数の星たち。映画より映画館のファン

細田守

細田守『竜とそばかすの姫』ベルという野獣、鈴という真実

『竜とそばかすの姫』は、2021年に公開された細田守監督の長編アニメーション映画。仮想世界《U》を舞台に、心に傷を抱える女子高校生・すずが、「歌姫ベル」として新たな自分を見つけていく。インターネット社会とリアルの交錯を描きながら、個のアイデンテ…

細田守『未来のミライ』未来は飛び越えず、迎えに行け

『未来のミライ』は、2018年に公開された細田守監督の長編アニメーション映画。初めての妹が生まれたことで両親の愛情を奪われたと感じる少年・くんちゃんが、未来からやってきた妹・ミライちゃんとの出会いを通して成長していく物語。家族の歴史やつながり…

細田守『バケモノの子』人は生まれながらにして二刀流、半世界を超えて

『バケモノの子』は、2015年に公開された細田守監督の長編アニメーション映画。人間界とバケモノ界の狭間で生きる少年・九太と、粗暴だが心優しいバケモノ・熊徹の師弟関係を描く。孤独な少年が成長していく過程で、親子の絆やアイデンティティの葛藤をテー…

細田守『おおかみこどもの雨と雪』花が咲き、雨が降り、雪が舞う、空には入道雲

『おおかみこどもの雨と雪』は、2012年に公開された細田守監督の長編アニメーション映画。おおかみ男と人間の女性の間に生まれた「おおかみこども」の姉弟、雪と雨の成長を描く。母親・花の視点を通して、子どもたちが「人」として生きるか、「おおかみ」と…

細田守『サマーウォーズ』完全結晶、すべての地図はここに通ず

『サマーウォーズ』は、2009年に公開された細田守監督の長編アニメーション映画。インターネット上の仮想世界「OZ」を舞台に、数学が得意な少年・小磯健二と、長野の旧家・陣内家の面々が世界の危機に立ち向かうSF青春アニメ。『時をかける少女』(2006年)…

細田守『時をかける少女』未来への坂道を駆け下りる

『時をかける少女』は、2006年に公開された細田守監督の長編アニメーション映画。筒井康隆の同名小説を原案としつつも、物語は原作の続編的な位置づけとして制作された。主人公は原作に登場する芳山和子の姪・紺野真琴。彼女が偶然手にした「タイムリープ」…

細田守『劇場版デジモンアドベンチャー』世界を変えた20分の革命

『劇場版デジモンアドベンチャー』は、1999年に公開された細田守監督の短編アニメーション映画。テレビアニメ『デジモンアドベンチャー』の前日譚として制作され、シリーズの原点を描いた作品。細田守が商業アニメーション映画の監督を務めた初の作品であり…

細田守 虹をかける地平線

夏の入道雲を眺めるたび、大学生の頃、彼女を自転車の後ろに乗せて京都の鴨川沿いを走っていた日を思い出す。そう話してくれた人がいた。新海誠が「音」を操るマエストロなら、細田守は「絵」の語り部。どこまでも視覚的であり、絵が物語る。絵本の世界に迷…