シネマの流星

映画とは魔法。どこでもドアであり、タイムマシン。映画館の暗闇はブラックホール。スクリーンの光は無数の星たち。映画より映画館のファン

映画本

地本草子『路地裏テアトロ』〜映画はスクリーンの外で始まる

著者:地本草子 出版社:ぽにきゃんBOOKS 発売日:2014年4月3日 ページ数:353ページ あらすじ 川越の路地裏に佇む、古ぼけた小さな映画館・テアトロ座。出不精、怠け者、モラトリアムの権化と謳われた大学生の斎藤三郎太は、同級生に強引に連れていかれたテ…

『映画館と観客の文化史』〜不完全な映画館が、映画を面白くしていた

著者:加藤 幹郎 出版社:中公新書 発売日:2006年7月1日 ページ数:302ページ 本のメモと目次 序章 理論的予備考察 第1部 アメリカ編 第1章 映画を見ることの多様性 第2章 一九〇五年から三〇年代までの映画館 第3章 オルターナティヴ映画館 第4章 テーマパ…

井筒和幸『アメリカの活動写真が先生だった』〜映画本の頂点、映画レビューの到達点

著者:井筒和幸 出版社:小学館 発売日:1998年12月20日 ページ数:315ページ 映画レビューの究極。奥義と言ってもいい。映画を語らずして語る。 言葉を生業にする物書きとして、いつか挑戦し、到達したい領域だ。 井筒監督の『アメリカの活動写真が先生だっ…

相田冬二『あなたがいるから』〜言葉はときどき、椅子になる

シリアルナンバー32。それが僕の『あなたがいるから』 柔らかなひらがなのタイトルには、控えめな確信が宿っている。「あなたが映画や本を支えるんですよ」と、心地いい投げやりがある。 装丁にはラベンダーの清らかさと、淡い土の温もり。デザインとタイト…