シネマの流星

映画とは魔法。どこでもドアであり、タイムマシン。映画館の暗闇はブラックホール。スクリーンの光は無数の星たち。映画より映画館のファン

ヌーヴェル・ヴァーグ

ゴダール『勝手にしやがれ』〜革命、息切れ、ジャンプカットで世界を蹴飛ばせ

『勝手にしやがれ』は、1960年公開のフランス映画。監督・脚本はジャン=リュック・ゴダール、原案はフランソワ・トリュフォー。新外映に勤務していた秦早穂子がパリ近郊のジョアンヴィルにある撮影所の作業室で20分ほどのラッシュを見て、買い付けを決め、…

『突然炎のごとく』〜恋は炎になり、友情は灰になった

『突然炎のごとく』(原題:Jules et Jim)は、1962年に公開されたフランス映画。監督はフランソワ・トリュフォー。原作はアンリ=ピエール・ロシェによる同名小説。映像とナレーションを交差させる軽快なテンポと、自由奔放なヒロイン・カトリーヌを軸に、…

『太陽がいっぱい』〜アラン・ドロンが盗んだ青春、光は裁き、若さは燃える

【映画レビュー】『太陽がいっぱい』(1960)——地中海の眩しさの下、若きアラン・ドロン=リプリーが“成り代わり”の欲望と滅びへ滑り込む。美と犯罪、自由と破滅が交錯するピカレスク・サスペンス。

『新宿泥棒日記』〜万引きと革命のキス、都市が主役、愛は端役

『新宿泥棒日記』は、1969年公開の日本映画。監督は大島渚、脚本は田村孟・佐々木守・足立正生・大島渚。創造社製作・ATG配給による白黒パート・カラーの実験的青春映画である。舞台は1968年の新宿。青年(横尾忠則)が紀伊國屋書店で万引きを繰り返し、偽店…