シネマの流星

映画とは魔法。どこでもドアであり、タイムマシン。映画館の暗闇はブラックホール。スクリーンの光は無数の星たち。映画より映画館のファン

オードリー

『昼下りの情事』〜嘘で背伸びして、恋は同じ高さになる

『昼下りの情事』(原題:Love in the Afternoon)は、1957年公開のアメリカ映画。監督はビリー・ワイルダー。主演はゲイリー・クーパーとオードリー・ヘプバーン。クロード・アネの小説『アリアーヌ』を原作に、パリのホテル・リッツを舞台に「覗き見の恋」…

『パリの恋人』〜恋より先に、まなざしがある、撮られる価値、縛られる自由

『パリの恋人』(原題:Funny Face)は、1957年公開のアメリカ映画。主演はオードリー・ヘプバーンとフレッド・アステア。古本屋で静かに本を愛していた女性が、ファッション雑誌の“発見”によってパリへ連れ出され、モデルとして世界にさらされていくミュー…

『シャレード』〜危険の隣で微笑めるか、未確定という名の恋のゲーム

『シャレード』(原題:Charade)は、1963年公開のアメリカ映画。監督は『雨に唄えば』のスタンリー・ドーネン、主演はケーリー・グラントとオードリー・ヘプバーン。題名の「シャレード」は謎解きゲームの意味であり、この映画自体が「相手の正体」「言葉の…

『麗しのサブリナ』〜憧れを脱いだとき、恋ははじまる

『麗しのサブリナ』(原題:Sabrina)は、1954年公開のアメリカ映画。監督はビリー・ワイルダー。主演はハンフリー・ボガート、オードリー・ヘプバーン、ウィリアム・ホールデン。富豪の屋敷の「運転手の娘」だったサブリナが、パリで変貌し、帰ってきたこと…

『ローマの休日』〜自由は一日、余白は永遠、未完成の幸福が最も美しい

『ローマの休日』(原題:Roman Holiday)は、1953年公開のアメリカ映画。監督・製作はウィリアム・ワイラー。主演はグレゴリー・ペックとオードリー・ヘプバーン。ローマを親善訪問中の王女が、滞在先を抜け出してトレヴィの泉、真実の口、スペイン階段など…

『ティファニーで朝食を』〜月の河を渡るふたりは、まだ何者でもない

『ティファニーで朝食を』(原題:Breakfast at Tiffany’s)は、1961年公開のアメリカ映画。原作はトルーマン・カポーティの同名中編小説。映画版は原作の苦味を抑え、主人公ホリー・ゴライトリーと語り手である作家ポールの関係を恋愛として再構成した。 清…